George Harrison Speaking

ビートルズが好きでインタビューを読んだり、ドキュメンタリーを山ほど観てきたけれど、今更ながら振りかえると、ジョン・レノンのみたビートルズしかみていなかったみたい。

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Photo credit: beatles maniac11 via VisualHunt / CC BY

インターネットに感謝して、改めてジョージハリスンのインタビューも読むとそりゃ近くにいれば色々思うわなって感じてしまった。まずインタビューの中で"Mmm...."という箇所が何カ所も出てくる。ジョン・レノンなんか何か言われても"Bullshit..."とか言いまくるど、"Mmm...."と言うのは、滅茶苦茶ジョージ・ハリスンぽくてリアル。質問されて、眉間に皺を寄せて"Mmm...."などと考えていると様子が目に浮かぶ。アイルランドの血を引いているのか。

曰く「人生の中で誰しもがレノン&マッカートニーになれることに気づいた時点がある」らしい。

彼らがどれだけ優れているかを理解するとともに、周囲が彼らに寄せる賞賛や、夢中にさせている"何か"がジョージには見えたらしい。それが”何か”はビートルであって、レノン&マッカートニーでないジョージ・ハリスンしか見えないものだろうなと思う。

そして、彼はこう付け加える。

「重要な点は誰もそれほど特別でないということだよ。特別な人というのはそこら辺に大勢いる訳じゃない。そして他の誰か・・もしレノン&マッカートニーが特別なら、ハリスン&スターキーも特別だ。本当のことだよ。僕が言っているのは、僕もレノン&マッカートニーになれる。でも僕はハリソンでいる方が良いってことだよ。」

ここから何がしかの教訓めいたものを引き出すことは可能かもしれないし、あるいは、成功の概念を作り上げることも出来るかもしれない。でも、ビートルでもなくレノン&マッカートニーとスタジオに入ったこともない自分には、今のところこのインタビューを何度か頭の中で反芻させる位しか思いつかない。

ところで、今度「Within You Without You: George Harrison: Living in the Material World」という彼の自伝映画が公開される。マーティン・スコセッシが監督なんだけど、きっと新しい見方を与えてくれるかもしれないから、是非観たいなあ。だってジョン・レノンポール・マッカートニーリンゴ・スターだって何となく、こういう人なのかなって思いつくけれど、ジョージ・ハリスンは良く分からない所があったりして。。。

巨大な才能に挟まれて生きた「才能ある人」はどんなことを想って生きたのか、知りたい。