おめでとう テイラー・スウィフト 音楽業界 長者番付1位に

ビルボード誌による最新版の「Music's Top 40 Money Makers 2012(音楽業界で稼いでいる人40人)」によると、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が第1位を獲得したそうです。音楽業界と言えば、レディ・ガガが一番世間を騒がせるし、アデルこそグラミー賞を制覇するのにふさわしいけれど、テイラーも本当にすごい、おめでとう!!稼いだから良いというものではないけれどね。このチャートは2010年のものからもビルボードのサイトで確認できます。そうすると、彼女が更にすごいってことが分かります。

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Photo credit: mobu27 via Visual Hunt / CC BY-ND

分かりやすい人たちを抜き出すとこんな感じです。

2012
Taylor Swift
$35,719,902

U2
$32,116,315

Lady Gaga
$25,353,039

2011
Lady Gaga
$30,556,342

Taylor Swift
$20,730,431

2010
U2
$108,601,283

Madonna
$47,237,774

Taylor Swift
$17,204,646

すごい。。。参考にビルボードのサイトです。

ちょっとテイラーを脇に置いておいて、2010年版のU2を見ると、ん?ケタが1つばかり多いな。。。あれ?1億ドルを突破しているじゃあないか!!今年の1位のテイラーはだいたい3500万ドルだから、その3倍くらいか(爆)

U2はこのときに360°ツアーを行っていて、まさしく彼らこそが世界最大のバンドであり、世界最大のバンドがツアーをすると、とんでもないことになるということを、そのまんま証明してしまった訳で。マドンナが2010年のチャートに入っていますが、2012年のチャートではマドンナは40位にも入っていません。マドンナの場合、それだけ収入の浮き沈みがあるんでしょう。ところがテイラー・スウィフトは2010年から順調に稼ぎを上げて行き、3年で稼ぎを倍にしてしまいました。どうして彼女にはそれが出来たのか?

理由は彼女が自分で自分の曲を書いているからです。2010年の時点ですでにテイラー・スウィフトの収入の半分はツアー興業によるもので、残りの半分はロイヤリティ(著作権料ですね)によって稼がれているみたいです。彼女の最新アルバム「Spreak Now」では収録されている14曲すべてを一人で書きあげてしまいました!!

ビルボード曰く「彼女と同じ年代の女の子たちが最低賃金で働いているのに対して、彼女はすでに大リーグで稼いでいるようなものだ。2010年において、テイラー・スウィフトのCDロイヤリティを上回ったのは、マイケル・ジャクソンだけだった」

マジかよ、マイケル・ジャクソンの次にロイヤリティだけで稼ぐとはね。ニルヴァーナはどうなったんだ?アメリカって次々に新しい人たちが記録を塗り替えて、新しいものを作って前進していける「何か」があるんだろうな。そこは素直に「凄い」としか言いようがない!!

基本的にキャッシュ・フローを生み出すものが資産という考え方をみれば、自分が働かなくてもお金を生み出してくれる曲を沢山保有しているという意味で、テイラー・スウィフトはかなりの資産家ってことになるなあなんて思いました。仮に土地と家と車を持っていても、そんなの持っているだけでは固定資産税を払ったり、ガソリン代を払ったりと、ああまた今月も支払いがなんてことに。。。金くい虫だなあ。。。そこに愛着を持っている人たちもたくさんいるのは知ってますけど!!でも、所有しているだけでお金が出ていくものは、とても資産とは言えない。

相対して「Teardrops on my guitar」は世界中のラジオ局で流される可能性があるし「Fearless」は今でも世界中でダウンロードされまくっているはず。テイラーが寝ている間もお金を稼いでくれるなんて!!ちょう資産家じゃあないか、テイラー!!

ちなみに「世田谷の超一等地の土地」と「Hey Jude著作権」のどちらかをくれると言ったら、もちろん「Hey Jude著作権」の方が欲しいと思ってしまうのは僕だけかな~。「Hey Jude」の方がアップルの株よりも確実に稼いでくれそうだし、気分良いじゃん。イソップ童話とかでこういうの誰か書いてくれないかな?

(余談ですが、イギリスのロックバンドのザ・ラーズのソングライターであるリー・メイヴァースは今でも毎月100万円程の収入があるそうです。15年近くまともに活動していないし、オリジナルアルバムは1枚しか出していないにも関わらず)


何と言うか、テイラー・スウィフトのお金の稼ぎ方はとてもヘルシーで自分で自分の書きたい曲を書いて、ツアーをしてもしなくても好きにやれる。彼女の曲はを片思いでも失恋の曲でも、何でもだけど夜のベッドで聴いていると、その人の心の中に特別な居場所を作ってしまうので、みんなに大切に大切にしてもらえるんだろう。だって、どう考えても22歳の女の子がU2より稼ぐなんて奇跡に近いでしょ!!U2よりも稼いで、ロダルテのショーの最前列でアナ・ウインターの隣に座って、VOGUEの表紙を飾って、カウボーイブーツを履いた女の子を5万人集めて、未だに身長が伸び続けていているのを同時に出来るのはテイラーだけだよ、マジで!!

そして決して忘れてはいけないのは、テイラーは12歳の時から自分で曲を書き続けているということ。10年以上かけて自分の曲を世界中の mp3 プレーヤーに入れることに至ったということを。誰が何と言おうと続けたもん勝ちですね。


去年は誰も「Tim Mcgraw」って曲を知らなかった。でも今朝CMAは私のアルバムがプラチナ・アルバムを取ったて言ったの!!そして今夜はこのステージに立っているの!!信じられない!!ありがとう!!ってこんな顔して言われたら、世界は嬉しいよね

ちなみに、アメリカやカナダの女の子の歌手の歌い方を聴いていると、カート・コバーンの声を思い出してしまうのは僕だけでしょうか。アヴリル・ラヴィーンクリスティーナ・アギレラとかテイラー・スウィフトの声にはカート・コバーンの魂がみゃくみゃくと引き継がれているような。期待的な妄想ですけれど。

さて、2013年にはローリング・ストーンズがツアーをやってロックが伝説を作れるということを証明してくれるのを期待して待ってるよ!!