リアムギャラガーがソロをやっている。あの声も戻ってきているし、ビジュアルも衰えないし佇まいも天性のロックスターだ。
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でも、でも!
きちんとし過ぎていて、観ていて苦しくなる。Oasisは反抗的で好き勝手やって、口もわるい。今の時代では考えられないような暴言をはく。ドラッグもやるし、プレスをなぐる。いくつかのホテルから出禁になり、いくつかのエアラインからは登場拒否をくらっている。
だからこそ、観ていて元気が出た。素のままで生き生きとしているようで、エネルギーをくれた。
リアムのソロでは、あのエネルギーは感じられない。コールドプレイのように大人しく優等生だ。だから観ていてきまりがワルイし元気なんか出ない。あ〜あ、もうあんなのリアムじゃないよ。ノエル・ギャラガーにつっかかることで生まれたエネルギーはどこかに消えてしまった。
Oasisは終わった、再結成しない限り。
ノエル・ギャラガーが「Don't look back in anger」を歌うときだけ、世界に一瞬だけ Oasis が蘇る。それだけだ。クリス・マーティンが歌う「Don't look back in anger」をYoutubeで観た。どうあっても何かが違うんだよ!みんなで合唱しても、どんなに予定調和の中でも、リアムだけがノエルのことを「ケっ」て思っていて、それが「Don't look back in anger」を成り立たせていたのに。敵のいなくなった「Don't look back in anger」はただの「Hey jude」か「Imagine」になってしまった。さみしい。