観ました?テイラーの映画。
まずもっての感想。
これはもう、テイラー猫背だねってこと。猫背が勢いあまって少しいかついよとも思った。もっとシャキッと姿勢を正せ!それが一番言いたいことかな。
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さて、内容はなんだろ?
テイラーのおさらいみたいな側面もある。
カントリー歌手としてデビューし、カニエウエストとのゴタゴタ、色々な男性との付き合い、グラミー賞取りまくった。苦悩もした。
テイラーはグラミー賞を取りたかったし、取るために努力していた、実際に受賞すると喜ぶ相手もいなかった。実際はそれくらいでないと成し遂げられないことは多い。でも分かるよその気持ちも。
もう一つは、テイラーの告白な側面もある。
テイラーは売れるために良い子でいることを求められていたということで政治的な話も、汚い言葉も使えなかった。人気を保つにはクリーンなイメージを演出し続けた。それだけ売れるということはパッケージ化されていることなのだ。エンターテイメントとしての装置、テイラー・スウィフトとしての役割、それを果たすことが売れるということであり、その役割を放棄してゆくことが次のステップへ行くことなのだろう。
全員には好かれない。ただしファンは一定数残ってゆく。次のクリーンで話題を振りまくことのできる存在が現れると、あらゆる記録は塗り替えられて、過去の人となってゆく。ある種の舞台からは降りたということなのだろう。人々はその舞台しか見てはいないし、見ない。それでいいと思う。多くの人々を食べさせるため仕事を作り出す装置になっていたところに必要以上に留まる必要はない。テイラーそうやっていい子でいることから次へ行きたいと告白していた。
ビートルズだってクリーンなイメージで売れた。彼らは叙々に自分たちのキャラクターを出していき、ビートルズという存在を認めさせた。そういうことに近いと思う。
拒食症についても語っていますけど、こんな感じ。
それでもテイラースウィフトの映画かな。
というのは曲作り。今の時代のチームでのソングライティングという訳ではなく、プロデューサーと2人で即興で曲をつくってゆく。このシーンがけっこう多い。即興で歌詞とメロディーをつくってゆく。ピアノとプロデューサーを上手く使いながら音楽を生み出してゆく。面白いのがそれらはすべてiPhoneに格納されるところ。そしてiPhoneの画面をみながらレコーディングをする、そこに歌詞が書いてあるからだ。どんだけの容量のiPhoneを使っているのか!なんてことが気になる。これで曲作りというものが特別なものではなくて、日常の延長にあるものだと感じるかもしれない。
そうやって曲作りが民主化されたらすごい功績だね、この映画はさ。
もう一回観たいか?
また観たいとは思う。政治的な部分に熱くなるシーン以外はね。