DIARY: 2021年4月23日

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朝はホテルで朝食を食べた。最近はホテルも空いているし、朝食食べるレストランもガラガラでサービスが手厚い。サラダをさっさと食べてしまったら、おかわりを持ってきてくれた。気持ちなので、ありがたくいただいた。ビュッフェ朝食という手間を省いて大勢の朝食をさばく方法を考えついたのに、今や1人1人丁寧に接する状況なのだから、何事も永遠というものはないのだ。

最近、村上春樹さん訳の「グレート・ギャツビーを追え」を読んでいる。ともすると本の読み方なんか忘れてしまいそうになる。それは仕事マシーンになれば簡単に色々なことを忘れられるのだけれど、そうなると魂のレベルで命が削られてゆく。本なんか読むより、本を書いた方が儲かる気もするのだけれど、儲ければいいのかと言えばそれもまた違うので、とりあえず本を読む。本を読むことは物語の世界に入ることで、ともすると別の世界に入りこむことではあるのでちょっと逃避かもしれない。だけれども、現実と魂のレベルで生きていかなければバランスが取れないと思う。

おそらく、そもそもで仕事をするということで自分の何かを差し出しすぎてしまっているのだ。実のところ、その辺りの価値観を自分の中で変えていく時期にきている。今は独立して仕事しているが、何にせよ雇い主というものが居る。そこに反してはいけないと思う。それは仕事をする上でのポリシーではなく、単にダメな人格と評価されることを回避することが目的となっている。仕事がうまくできなければクビになるだけで、実際にはそれ以外に実害はない。だけれども、仕事がうまくできないことと生死が結びついてしまっているかのように自分では感じてしまい振る舞ってしまう。おそらくその感覚は自分のものではなく、誰かに入れられたものであるのだろう。だから自分ではコントロール出来ない。では、どうするか?お辞儀をするべきなのだろう、仕事とかそういうものに敬意を払って丁重に自分を大切にさせてもらう。そんなことくらいしか思いつかない。

しかし「グレート・ギャツビーを追え」は思ったよりも読むのに手間取った。ちょっと主人公がもやもやしていたかもしれない、はっきりしたものを求める自分は少し世界が狭くなっている気がする。もっと手を抜かねば!