MUSIC:ノエル・ギャラガ―曲作りに飽きる

時には自分の書くことを信じなければならない。書き留めておくことの大切さというものを信じなければならない。

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Photo credit: pacomexico on Visualhunt.com / CC BY

今はEコマースの仕事で忙しい。だから日常が大きく変わったかというと、あまり変わっていない。ほとんど変わっていない。テレワークになったけれど、仕事する場所が変わったくらいで仕事のスピードを落とすわけにもいかないし、PCに向き合っている時間は増えている。

ノエル・ギャラガーはついにこの状況に対して、曲作りに飽きてしまったそうだ。

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「今週は大きな壁にぶち当たると思うよ。3週間がみんなの限界だと思う。おれ自身でさえ『クソ!あと1週間も地獄にいるのかよ!』と思うね。曲作りの目新しさもなくてさ、夢中になんかなれないね。おれはコロナのためのアンセムを書くようなことにはなんの興味もないよ」

 

ちょっと前にノエルはグラストンベリーが中止になったことをベストな判断だとしている。近々の日常性格の再開を夢見ている状態よりは、よっぽど冷静だ。ノエルはこの状況に対してのインタビューで、アルコールの買い溜めにパニックになったとか話していて、悲惨な状況との距離の取り方がうまいと思う。

 

リアムはNHS(イギリス国民とイギリスで生活する外国人のためのイギリス政府が運営する公的な医療機関)のために大規模なチャリティコンサートをやろうとしているけれど、個人的にはなんかちがうようなぁとも思うし、これでいいのかもとも思う。

 

なんかちがうよなぁというのは、小さいライブすらできない中で大御所はチャリティでもやって音楽を届ければいいのだけれど、そうでない這いつくばって活動している人たちは新しい活路を見出さなければならない。大企業みたいなことをやるリアムだけれど、まあそれが彼のやり方なんだろうなとも思う。声と存在と私生活はロックスターとしてグレートなのだけれど、スタンスとしては正統的だよね。

 

これでいいのかもと思うのは、結局のところ新しい状況になると新しい方法と表現が生まれてくるわけなのだから、新しいバンドや音楽のリリース方法、スタイルができてくるかもしれない。かのノエル・ギャラガーはデビュー前に倉庫の仕事をしているとき、足を骨折した。ろくに仕事もできないので、事務に配属され暇した時間でひたすら曲を作った。この期間に集中的に曲作り取り組んだことでノエルの作曲能力は飛躍的に伸びたというのが本人談。この集中的な時間を生かして新しい何かやスタイルを提示するバンドとかアーティストが出てくるんだと思う。ビートルズが自分たちで作詞作曲をして、作曲家先生の立場をなくしたように。

 

ノエルが曲作りに飽きたというのは、歳だなぁとも思う。ロックとは独身で24歳で貧乏でアディダスのスニーカーを履いているやつのためのもんなんだよ、ってノエルは言っていたけれどそうなんだと思う。

 

個人的にはEコマースも、これからはリアルな接客の代わりに何を提供するかの勝負になると思う。ってことで同じことやってたら仕事なんかなくなるよね。

 

さっさと自分なりにできることをやっていこうと思う。そんな感じ。正直、ノエル・ギャラガーは自宅で録音したわとか言って、新曲リリースとかするだろうよ。どうせそれしかやらないんだ、重要なことだ。