「プラダを着た悪魔」こそ、ファッションの世界より大きな世界に向けてアナ様の存在を知らしめるものでした。本人がどう思うかは別にして。これについてどう思っているのか、長年みんなが知りたがっている。
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その本について、アナ様がちょっとだけ話題にしています。GLAMOUR WOMEN OF THE YEAR で受賞者のミウッチャ・プラダの紹介でアナ様は軽いスピーチをしています。
「毎シーズン、プラダのショウの次の日、ミウッチャとわたしはミラノで立食ランチをします。ミウッチャは颯爽と現れて、いつだって完ぺきな装いをして、すばらしいジュエリーをつけています。わたしたちはあらゆることを話します。アート、政治、家族、映画、本、ファッションについてさえ。
何年も前にプラダの名前とわたしが一緒になったタイトルの本が出版されて、映画にまでなりました。しばらくの間、このことは仕事上のことで、誇張されたものだとみなしていました。ミウッチャもわたしもお互いに話題にすることはしませんでした。しかしながら、とうとうわたしたちのランチの中で話題にのぼることがありました。
ミウッチャはテーブルに寄りかかってこう言いいました『アナ、あの本のことだけれど、わたしたちにとっては良いことだわね』と。本の題名がその会話に登場することはありませんでした。
もちろん、ミウッチャの言ったことは正しいものでした。それ以来、わたしは彼女のもの静かな自信からくるインスピレーションを受け続けています。彼女の並々ならぬ幅広い感性と豊富なビジョンを今夜わたしたちでお祝いしたいと思います。大きな誇りと偉大なる愛、これこそわたしがミセス・プラダに贈るものです」
本当はどう思っているのか分からん! でも二人が仲が良いことは分かる。べたべたした友達付き合いではないけれど、通じ合うものがあり、同じ世界で生きているのだろうということが伝わってくる。
誰にどう言われようとも、ある種のつながりをきちんと持っている人は強いと思う。