DIARY:2021年7月3日 ビバリーヒルズ高校白書がAmazonプライムで観れる

人生の中で身体に刻みこえまれるような記憶が残るのは10代とか20代前半だと思う。その頃に聴いた音楽や観た映画や、体験したことは心と身体に染み込んでいる。

てなわけでAmazonプライムで、「ビバリーヒルズ高校白書」と「ビバリーヒルズ青春白書」が解禁された。中学生から高校生にかけて観ていたので、話は身体にはいっているのだけれども、あらためて観てしまった。

これが実に20世紀的なのだけれども、面白い。20世紀的というのはメディア的ともいうべきで、ステレオタイプ的なものが存在していて、収まるところに収まっていく。主人公はブランドンとブレンダという男女の双子の高校生で、彼らはミネソタ州から80年代のビバリーヒルズに引っ越してくる。当時のビバリーヒルズは世界の中心の一つなくらいお金持ちが集まる場所だった。シリコンバレーもその伝説が世界に広まる前の時代のことだ。ゴシップガールのダンハンフリーがアッパーイーストサイドの世界へ飛び込むような感じ。ミネソタから来たブランドン一家は古き良き家族の形を保ち、両親も健在、離婚もしていないし、浮気もしない。一方ビバリーヒルズの世界では親は離婚し浮気もし、酒とドラッグに溺れて、金があることくらいが救いだったりする。カルチャーを生み出すよりは消費する側で学校生活も楽しそうだ。なんといってもお金があるので高級外車に乗れるし、好きな服を着て、恋愛もそこそこにするしクラブ活動もナイトクラブにも行く。楽しそうだ。

だいたい一話の中にブランドンかブレンダが中心となる問題か話題があって、もう一つ金持ちサイド代表のディランやケリーという友だちの問題があるという構成で、最後にはどちらも落ち着くという終わり方をする。問題は進路や恋愛や家庭環境が原因で引き起こされるもので、金ではなくブランドン一家を中心とした良心

主人公たちは高校生なので夏休みがある。周りの大人たちは「夏を楽しめ」と言う。やりすぎは禁物だけれど「楽しめ」なのだ。これは画期的なことで一生懸命部活するとか将来のために何かに打ち込むといった日本のドラマとかアニメでは単に「楽しめ」なんて出てこない。あらためて観ると「楽しめ」って結構いいなぁなんて思う。ナイトクラブに行ったり、ドライブしたりビーチで遊ぶということは重要なのだ。最近はYoutubeなどでも再生数やいくら稼いだかばかりで、つまらないとはこういうことだ、状態なのだけれど「楽しめ」ってのを見習ってみてもいいと思う。

そんなことを思いながら時間は過ぎてゆくよね!