ノエル・ギャラガーの曲作り

ノエルによると、曲作りは魚釣りに行くようなもんだそうです。ときどき大物を釣れることもあるし、そうでないときもある。

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Photo credit: pacomexico via Visualhunt.com / CC BY

前にインタビューか何かで「メロディーはすぐに思いつくんだけど、歌詞はちょっとな」みたいに話していたのを覚えている。「コードも何種類しか知らないし」とも言っていた。「Wannderwall」も「D'You Know What I Mean?」も「If I  Had A Gun」も同じコードばっかりだし。結局のところ、ノエル・ギャラガーの最大の才能は、でかい魚がひっかかるまで気楽に待つことの出来る才能。

「Be Here Now」という曲のイントロはピアノのコードから始まって、これはノエルがミック・ジャガーの別荘に滞在していたときに、おもちゃのピアノをいじっていて思いついたものだそうです。後日ノエルは何時間も同じコードを弾き続けて当時のパートナーのメグ・マシューズにキレられたとか。一見、地道だけどノエルがやっていると楽しそうだから、それが秘訣なのかな?

簡単に投げだしちゃあ、でかい魚はひっかからない。

Bang Showbiz がソースの記事です。

ノエルによると曲作りのプロセスはまったくもって予測不可能なものであり、20年近く音楽業界にいた結果、ノエルにとっては自分のギターは大魚を釣り上げる釣竿のようなものみたいです。

ノエル:おれは曲作りを魚釣りに行くようなものだと思ってる。たくさんの曲がある。そんで、曲ってのは人生の川をただ流れているんだ。ギターは釣竿だ。ある日には釣れることもあるし、ある日には釣れなかったりする。

ノエルはソロ・デビュー・アルバム「Noel Gallagher's High Flying Birds」のツアーを終えた次の年には休養をとるみたい。ノエルがスタジオに戻るのは、パートナーのサラがぶつぶつ言うのに辟易したときか、突然のインスピレーションが訪れたときのようです。

ノエル:ツアーを終えたら、出来る限りそういうものから遠ざかりたいね。ツアーってのはいっぱいいっぱいになるもんなんだ。ギグは違う、けど他の色々なことが大変なんだよ。

次にどんな曲を書くのはおれは分からない。どこからか「創造性」なんて呼ばれるものがやってくるのかもしれないし、愛する妻から飛んでくる「ひじ打ち」かもしれないな。前回のときは「ひじ打ち」の方だったんだ。朝めしを食べてるときに「いつになったらスタジオに戻るつもりなの?」ってきたもんなんだよ。おれはサラがせっついてくるのを待つことにするよ。

情熱大陸のような番組がなくなったら、ノエル・ギャラガーのようなソングライターが生まれる土壌が日本にも出てくるかもね。ノエルってどんなに一生懸命に曲を書いたり、リハーサルをしていても、なんか「努力」とか「情熱」とは無縁の人ですよね。

個人的にはそういう人が好きです。単に、好きでやっているんだな~という感覚が好きです。 それに抽象的な気持ちの言葉だけで何となく生きている人より、上手くいけば大物が釣れるかもな~という楽天的な気持ちで、何度もチャレンジする人生が好きです。

単にノリでビートルズよりビッグになるぜ」とは口には出来ないよね。音楽に対して真剣なんだろうけど、ノエル、Oasisってどんな状況でも深刻にはならないところが最高!!