Oasisはもう一回やるんじゃないかな

ソロ・アルバムとフライングハイバーズのツアーが絶賛の嵐のノエル・ギャラガー。いつでも相変わらずのノエル節を炸裂させてくれるノエルの武道館の初日のライブを観に行って、最高だった! 

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Photo credit: pacomexico via Visualhunt.com / CC BY

九段下に着いたのが、18時50分くらいで、開演10分前。でもどうせ時間きっかりに始まるなんてつまんないことはやらないだろうから余裕をもって武道館へ。
 
武道館に入るとビートルズの「Tommorow Never Knows」のリミックス?が流れていて、興奮した。なんて曲を作るんだジョン・レノン!昔もOasisのライブ前にStone Roseの「Don't Stop」が爆音で流れた瞬間に鳥肌が立ったな~なんて思い出した。こういう音楽ですら爆音で聴く機会はほとんどないもんね。みんな良く生きているよ。

爆発寸前のような盛り上がりはとくになく、ノエルが登場し「Do the Damage」でライブ開始。ギターを抱えるノエルはやっぱかっこいいな~と思う。

「Fade away」まで来るとやっぱり最高。でもOasisソングとして際立った盛り上がるわけではなく、ノエル・ソングって感じの空気が出来上がっていた。それは「Champange Supernova」も「Digsy's Diner」も同じだった。Oasisソングがもうノエル・ソングになっているところがすごい。

「In The Heat Of The Moment 」はなんだかんだでスピード感でハートを開かせるし、「The Dying of the Light」は「If I Had a Gun」的名曲!で、ノエル・ギャラガーはやっぱり天才としか言いようのない曲が続く。

そして「Don't look back in Anger」。しかもElectric バージョン!

やっぱりこの曲だと、最初から全員がエネルギー全開になって、武道館の空気が沸き立った!アンコールの最後は「Masterplan」で渋いエンディングを迎え、気がつくとビートルズの「Good Night」のリミックスが爆音でかかっている。帰るよな~そりゃあ。

その日自体は楽しかったのだけれど、それでも、やっぱりOasisが持っていたわけの分からないエネルギーのようなものが、その場で生まれることはなかった。あの観客全員を有無を言わさず歌わせてしまう説明不可能なエネルギーが生まれることはなかったと思う。

やっぱり、リアムがいるあの緊張感が身体に染みついている身からすると、あの感覚がものすごく疼く。別に昔を懐かしんでいるわけではないけれど、なあんも考えずに自然と大声出して歌ってしまう訳のわからない空気に身を任せるのって気持ちいい。

ノエルの歌う「Champange Supernova」を生で聴いて思ったけれど、思うにリアムの歌い方というのは、体感覚として身体に染み込む歌い方なんじゃないかな。とにかく余計なことを考える隙を一切つくらない。
ノエルの歌い方は遊びと余裕があって、それはそれで素晴らしい。大人で玄人だ。でも直感で入ってくることはない。それはショーであり、細胞のひとつひとつを動かすことはないんだ。リアムの洗礼を受けてしまった人たちは、あのリズムは完全に外れているのに、細胞のひとつひとつを揺さぶられる感覚を覚えている。頭で忘れても身体が覚えている。

だから、きっとみんなもう一度あの感覚を感じざるを得ない日が来ると思う。

そんなわけで、ぼくはあの場で感じたのは、きっとリアムのいるOasisが戻ってくるだろうって感覚だった。Oasisでなければ動かすことの出来ない種類のエネルギーが動かされるのを待っているように感じた。だから、無意識的にノエルがソロでツアーをやればやるほどOasisはもう一度ステージに戻ってくる日が近づいているんじゃないかと思う。

最近はUKでOasis復活のとばし記事が多くて、つい読んでしまうけれど、その内Oasisはひょっこりと戻ってくると思う。ノエルはいつも言うことを変えるから、今何を言っていてもしれっとまたOasisをやるだろう。そんなもんだよ。だってOasisだよ(笑)

個人的には「Tommorow Never Knows」のリミックスをどうにかして手に入れたい!誰のだよ~~~~!気になる!