アナ・ウインター 小話 その19 アナ様との面接に着ていく服 Part 2/3

Part1につづき、Part2。


What Thirteen People Wore to Their Interview With Anna Wintour

アナ・ウインターと会うことよりも怖いもの、それはアナとの就職面接に他ならない。アナのお気に入りのスタッフにさえ、この悪名髙きVogue編集長はその服装に対して品定めをすることで知られている。あなたが単にドレスアップするだけでなく(結局のところ、これは面接なのだが)、アナに自分がVogueにふさわしいことを伝える服装を選ばなければならないとしたらどうだろう?

ここに13人の素晴らしき人々がいる。プラダに身をつつむもの、イケてないハンドバッグをデスクの下に隠すもの、苦闘ぶりをみてみよう。


6. $1,000の靴を買った女性


わたしが面接の電話をもらったのは月曜の午後5時のことだった。「明日の2時にアナ・ウインターとの面接があるけど大丈夫かしら?」。わたしは問題ないことを告げて電話を切ると、クローゼットに駆け込んだ。

クローゼットにはなあんにもなかった。わたしはスタイリストの友達に半狂乱で電話をかけた。

「落ち着いて。アナはプロフェッショナルよ、彼女はいつもたくさんの人たちを面接しているんだから」と友達は言った。そしてこう付け加えた「でもね、シーズン遅れのものだけは着ていったらだめよ」と。

Sohoに靴を買いに行き、Kirna Zabete がオープンするのを待った。

何とか、オープントウでヒールの積み上がった Proenza Schouler を最高の選択だとすることにした、雨にもかかわらずだ。$1,000のタグをたしかめて、家にダッシュでもどりドレスアップした。3.1 Philip のハイウエスト・シルクパンツにセリーヌのトートバッグ(スタイリストの友達から拝借した)に、Apiece Apart のベルト付きコート。他はすべてシンプルにした、メイクもほどほど、髪はストレートでブラシをかけ、あとは結婚指輪のみ。

神よ、香水はつけません。


合格

7. モヒカンにした女性


ちょうど10年くらい前のことだ。アナがすべての応募者に面接をする必要のなかったころのことだ。わたしはアート部門にいて、ちょっとした冒険をするためにネクタイをベルト代わりにして髪の毛をモヒカンにした。アナはわたしに視線をやり作り笑いをしただけだった。


合格

8. 神経質になることを知らない女性


1996年のことだった。わたしはブラックウールのシフト/スクールガールドレスを着ていた(J.Crewとかそこら辺だったと言いたい)。ドレスは白のボタンダウンで、これにひょう柄のYSLの靴を合わせるのが最高だと思っていた。

ハゲかけたところがあり、本当にフィットしないとして、今でも同じものを選ぶだろう。

わたしは靴に$300もかけるなんて馬鹿げていると思ったし、プラダセリーヌもマーク・バイ・マークジェイコブスさえ持っていなかった。


合格 


9. 髪をブローアウトするよう言われた女性


わたしは9回目の面接でアナと対面し、それが最終面接だった。幸運にも友人からフォレストグリーンのヘルムートラングのドレスを借りていた。アルターのブラックタイツとドルチェビータのウェッジを合わせた。

Vogueのスタッフから、髪をとかして整えるようすすめられた。わたしはグリーンポイントにある美容室のようなところで30ドルを支払い、人生で初めて髪をブロードライした。
 

アナの質問は的を得ていて、すべてビジネスについてだった。面接5分足らずで終了した。


合格